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不正咬合の治療方法:不正咬合の種類:過蓋咬合
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包括(全顎)的治療vs限局(部分)的治療
過蓋咬合 (かがいこうごう)
前歯の噛み合わせが深く、下顎の前歯が上顎の前歯に覆われている
歯並びです。
下顎の前歯が上顎の前歯の裏側の歯ぐきを噛んでいることがあります。
前歯の噛み合わせが深く、下顎の前歯が上顎の前歯に覆われている
ために、下顎全体が後方へ押し込められていることもあり、顎関節に
とって大きなストレスになっているとも云われています。
従来の治療メカニクスは、上下顎の前歯を圧下(めり込ま)させるのと、
下顎前歯の唇側傾斜および下顎の時計方向への回転によるもので、
そのために治療後に下顎前歯の挺出と舌側傾斜による後戻りが生じる
ことが多くありました。
過蓋咬合者の矯正治療後の変化について
鶴田仁史, 渡辺八十夫, 山内和夫
広島大学歯学雑誌 第21巻, 第 2号, 362-368, 1989(平成元年)
上下顎前歯部叢生を伴う過蓋咬合
⇒治療経過も含む詳細な説明はこちらから
上顎は両側第一小臼歯を抜歯、下顎は非抜歯の、片顎抜歯で治療を行った
症例です
初診時
治療終了時
過蓋咬合が改善して、緊密な咬合が獲得されました
詳しい治療経過をご覧になられる場合は画像をクリックして下さい。
なお、
矯正歯科治療における偶発症としては、歯肉退縮、歯根吸収、
齲蝕のリスクなどが挙げられます。 →
一般的なリスク・副作用
近年、歯科矯正用アンカースクリューを用いて前歯部を圧下する
(=めり込ます)ことによる治療も行われるようになりました。
学童期に前歯の噛み合わせが深いのを改善すること(第一期治療)は、
将来の治療を容易にすることにつながり、意義があると考えられます。
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